認知症と間違われやすい「せん妄」とは?
高齢者によくみられる症状に「せん妄」というものがあります。
夜中などに突然起きてわけのわからないことを言い出し、それを翌日にまったく覚えていないといったものです。
高齢者に多い「せん妄」
この記事の目次
「せん妄」とは?
せん妄という言葉自体は、病気ではなく、ある異常な精神状態を指すものです。
急性の脳機能障害で、意識が混濁した状態において、幻覚妄想やこれに関連した行動異常をともなう状態です。
せん妄の症状には幻覚や被害妄想などあり、認知症と混同されがちですが、認知症ではありません。
せん妄の原因
せん妄の原因には、体の病気によるもの、心因性のもの、薬剤によるものなどがあり、健康な人でも発症することがあります。
せん妄の原因
体の病気によるもの
心因性のもの
薬剤によるもの
このせん妄が現れたときには、原因をつきとめることが重要ですので、放置しておかずに早めに専門医を受診したほうがいいでしょう。
一般的には、少量の抗精神薬が処方されることが多いようです。
高齢者のせん妄の原因
せん妄はどの年齢層でも起こりえますが、高齢者ほど多くなる傾向があります。
70歳以上の入院患者では15~50%の人に発生するとも言われ、特に介護施設の入居者ではせん妄が多くみられます。
高齢者では、ごくありふれた身体的な病状(脱水、発熱、下痢)が原因でおこることもあれば、ちょっとした手術の直後にみられることもあります。
また、薬剤が原因となり起こるせん妄もあります。
せん妄にみられる精神症状
せん妄にみられる精神症状には次のようなものがあります。
意識混濁
意識混濁のレベルには日内変動(一日の中で変化すること)があります。
ぼんやりしているだけだったり、うとうとしているものの呼びかけには返事がかろうじてできたり、返事はできないものの刺激に対しては反応があったりなど、状態に変化があります。
また、日中は意識がはっきりして(清明)いても、夜間のみ意識混濁が顕著になるということもあります。
行動異常
日ごろ慣れ親しんだ作業を行っているように見えたり、無意味で無目的な動作を行なっているように見えたり、無意味で無目的な動作を行なっているようにいるように見えます。
幻覚
実在しないものが見えるという幻視が特徴的です。
いないはずの小さな動物がいると言ったり、誰もいないところに話しかけたりといったことがあります。
不眠が先行する
不眠症がせん妄に先行してあらわれることはよくあることです。
特に高齢者で強い不眠があらわれた場合は、常にせん妄の存在を疑ったほうがいいでしょう。
比較的よくあるパターンでは、日中はまどろみを繰り返し、夜間は不眠を呈するといった昼夜逆転があります。
せん妄は夜間に増加することが多いのが特徴です。
せん妄も、他のこころの病気や体の病気と同様に、早期発見、早期治療が肝要です。
思い当たるふしがあるようなら、「たいしたことない」「しかたがないと」と思わずに専門家に相談するようにしましょう。
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