眠れなくても死ぬわけではない?断眠の世界記録
人によって必要な睡眠時間は異なりますが、8時間前後が理想の睡眠時間の基準であると考えている方は多いと思います。
ひと晩の眠りのレム睡眠とノンレム睡眠のサイクルを考えれば、「8時間睡眠」をひとつの理想の睡眠時間ととらえることは理にかなっていると言えるでしょう。
眠らなくても死ぬわけではない
しかし、これはあくまでもひとつの目安に過ぎません。
何が何でも毎日8時間きっちりと睡眠時間を確保しなくては調子が崩れる、と思い込んでしまい、こだわりすぎてしまうのも決して良いことではありません。
あまりに眠ることにこだわりすぎてしまうと、「早く寝なくては…」と気持ちにどんどん焦りが生じます。
そして次に、翌日への不安がもやもやとわいてきます。
そうこうしているうちにますます焦りや不安が強くなって脳が覚醒してしまい、さらに眠れなくなっていき…といった悪循環につながります。
結果、逆に不眠を助長する事態に陥ってしまうことにもなりかねません。
時には、
「少々眠れなくても、死んでしまうわけではない」
と、大上段から気楽にかまえることも必要です。
6時間や5時間睡眠の日が多少あったところで全然問題はないのです。
多少睡眠時間が短い日があったとしても、すぐに心身の不調に繋がるようなことはありません。
翌日にしっかりとまた睡眠を得ることができれば、気力、体力ともにしっかりと回復できるように私たち人間のからだはできています。
実際の断眠の記録
では、実際に人はどれくらいまでなら眠らないで起きていることが可能なのでしょうか。
断眠の世界記録
実は、断眠の世界記録に挑戦し、実際に何日も眠らずに過ごしたアメリカのランディ・ガードナーという高校生の実験記録が残っています。
彼は、ギネスブックに自分の名前を残したいという思いから、この無謀とも言える実験にチャレンジすることを決意したと言います。
その記録によると彼の断眠の記録はなんと「264時間12分」で、日数に換算すると「11日と12分」起き続けたということになります。
当初に立てた目標は260時間で、眠くなると周りを取り囲んだ友人達がつついたり、大騒ぎをしたりして眠気を追い払ったと言います。
やがて、実験のことを聞きつけた新聞社やテレビ局も追い打ちをかけるように集まってきたため、引くに引かれぬ状況となり、この尋常ならない大記録が生まれました。
しかし、この実験を観察していたスタンフォード大学の睡眠研究者ウィリアム・デメント博士の報告によると、
2日目
⇨ 怒りっぽくなり、体調不良を訴え、軽度の記憶障害もみられ、集中力がなくなり、
テレビを見ることも困難になった
4日目
⇨ 妄想をきたし、ひどい疲労感を訴えた
7日目
⇨ 震え出し、言語障害が認められた
との観察結果がみられたとのことで、さすがにいろいろな身体的、精神的な不調の兆しが随所に現れたようです。
睡眠が内包する驚異的な回復力
このウィリアム・デメント博士の報告には、興味深い後日談があります。
被験者であるランディ・ガードナーは、「実験後、死んだように何日も眠り続けただろう」と誰しもが思うところでしょう。
しかし、ウィリアム・デメント博士は実験後の彼の様子について、
「そして、1週間後には完全に元の生活リズムを取り戻し、後遺症をきたすこともなかった」
という報告をしています。
このことからは、「眠らないと身体面、精神面ふくめてさまざまな不調をきたす」という、睡眠の重要性が改めて提示されたことに加えて、睡眠のもつ驚異的な回復力もクローズアップさせられた結果になっていると思います。
ちなみに、この実験が行なわれたのは1964年のことです。
このランディーガードナーの断眠記録は、いったんはギネス認定されたものの「健康上好ましくない」という理由で削除され、同様の理由から、現在のギネスブックでは断眠記録の認定は行なっていないようです。
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