「不快」に作用するノルアドレナリン
ノルアドレナリンは「危機管理」を受け持つ脳内物質
この記事の目次
ドーパミンが「快」に対して作用するのに対して、ノルアドレナリンは「不快」に対して作用します。
ノルアドレナリンが溢れる場面
ノルアドレナリンがたくさん分泌される場面をいくつか上げるとすると、次のような例が考えられます。
・暴走トラックがガードレールをなぎ倒し自分の方に迫ってきた!
・鬱蒼と木々が茂った山道をかき分けて進んでいたら目の前が断崖絶壁の崖っぷちだった!
ちょっと、実際の社会生活ではなかなか遭遇しない極端な例ばかりあげてしまいましたが、かなり嫌な場面ばかりですね。
想像しただけで冷や汗がにじみ出てきそうです。
ドーパミンが「快」に作用することに対して、ノルアドレナリンは「不快」に作用します。
このようなケースでは「不快」というレベルを超えて「恐怖」すら感じますよね。
できれば、こんな恐怖など絶対に感じたくありません。
しかし、実はすべての生物にとって、この「恐怖」という感情はとても大事なものなのです。
ノルアドレナリンは「恐怖」や「不安」を促す
ノルアドレナリンは「危機」を感じると、「恐怖」や「不安」の感情をうながし、その危機に対して心が集中するように働きます。
外部から受けたストレスに対して、「逃げるのか?」それとも「立ち向かうのか?」といった場面に合わせた適切な判断を下します。
ホラー映画さながらの、
「不快」
「恐怖」
「不安」
といった感情はできれば味わいたくない感情ですが、これらのマイナスの感情は、人が生きて行く上で自分を守るために絶対に必要な心の働きです。
もし、凶暴な男が包丁を持って追いかけてくるのに恐怖を感じなかったら、ただ、逃げる事も抵抗することもなくただ刺されて殺されてしまいます。
暴走トラックが突っ込んで来ても、「恐怖」という感情が発令するからこそ逃げて命を守ることが出来ますし、知らない山道を歩いている時に「不安」を感じるからこそ、足取りが慎重になり、断崖絶壁に気付いて落ちることを防ぐことができるのです。
ノルアドレナリン分泌が過剰になるとパニックを生む
このようにノルアドレナリンは危機(ストレス)に対して、恐怖や不安といった信号を発令し、危険を回避する重要な役目を担っています。
ところが、このノルアドレナリンは、正常に働いてくれている時には様々な危機的状況で的確に判断を下してくれますが、コントロールできなくなるとパニック状態を生み出すという欠点があります。
日常の場面で例を上げると、大事な会議でのプレゼンや、大事なテストの本番で緊張しすぎて頭がパニックになって何もできなかったという苦い経験を持っている方は、意外と多いのではないでしょうか。
これらの場面は、ノルアドレナリンのコントロールが的確に働かずに暴走してしまい、心の緊張のバランスが崩れてしまったために起こった現象です。
このような、会議やテストでの失敗の経験は、また次に繋がるいい経験になる場合もあるかもしれません。
しかし、ノルアドレナリンが分泌しすぎて過剰に危機感をあおる状況が続くと、ヒステリー状態になったり、パニック障害を誘発してしまう危険性もはらんでいます。
パニックを防ぐセロトニン
セロトニンには、ドーパミンの働きを適度に保つ役割があるのと同様に、過剰なパニックを生み出す危険性のあるノルアドレナリンの働きを上手にコントロールする働きをします。
ドーパミンやセロトニンといった、心の情動にとって力強く激しい作用を、絶妙なバランスで活かすことに働くセロトニンは、心のバランスにとって最も重要な脳内物質といえます。
私たち現代人は、いやがおうにも様々な場面でストレスにさらされてしまいます。
少々のことではパニックに陥らない安定した心を得るために、適度なセロトニン活性を意識しながら生活していきましょう。
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