うつ病とはどんな病気?
うつ病とは
この記事の目次
「気分が落ち込む」「憂うつだ」「何もしたくない」などの気分のことを抑うつ気分といいます。
誰しも落ち込んだり、気分が晴れなかったり、何かするのが億劫だという気分の時はあると思いますが、通常は時間の経過と共に自然に治ります。
これらの抑うつ気分が、慢性化、長期化していて、抑うつ状態が重症化している状態をうつ病といいます。
うつ病の主な症状
うつ病の代表的な症状には次のようなものがあります。
何事にも意欲がわかない
うつ病の人は怠けているわけではなく「やりたくてもできない」と常に心の中に葛藤がうまれています。
喜びも悲しみも感じない
感情のエネルギーが欠如している為、あらゆる感情が失われて虚無感のみが残ります。
喜びはおろか、つらい、悲しいといった感情さえ感じられなくなってしまいます。
悲観的でネガティブなぐるぐる思考に陥る
会社に行くのがつらい ⇨ 休みたい ⇨ 迷惑がかかるのでいかなければ ⇨ がんばれない ⇨ 会社に行くのがつらい・・
というように思考の柔軟性が失われているため、負の思考の悪循環から抜けられません。
人付き合いが悪くなり引きこもりがちになる
人と会うのがおっくうになり、楽しさを感じられず引きこもりがちになります。
食欲が低下、または増加する
食欲が低下して、どんどん痩せていく。
または逆に過食になり体重が増加していくなどの二極化に陥りやすい傾向があります。
眠れない、または眠りすぎる
なかなか寝付けない、または寝てもすぐに目が覚めてしまい、そこから眠れなくなるなどの不眠症状を訴えます。
うつ病が重度になると、逆にひたすら眠り続けてベッドや布団から一日中全く起き上がれないという状態にもなります。
自己否定の妄想にとらわれる
考え方が極端になり、「一文無しになって破産してしまうのでは?」といった「貧困妄想」や、「自分はいつも人や社会に対して迷惑ばかりかけている価値のない人間だ」といった「罪業妄想」に根拠もなくとらわれることがあります。
気が晴れることがない
健康な人は嫌なことや落ち込むことがあっても、何か良いことがあれば、気が晴れて気分の落ち込みを解消できます。
しかし、うつ病の人はどんなに良いことがあってもそれによって気が晴れるということがまったくありません。
さまざまな体調不良
気分の不調だけではなく、疲れやすく、「頭痛」「寒気」「吐き気」「めまい」「肩こり」「便秘」などのさまざまな体調不良を訴えます。
うつ病の原因
うつ病の発症は、大切な人との別れなどの喪失体験、人間関係のトラブル、職場での問題、などの様々なストレスがきっかけになりますが、発症の直接の原因は脳内の神経伝達物質の機能低下と考えられています。
私たちが安定した気分で過ごしたり、意欲的に働いたりできるのは、心に働く脳内物質であるセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンなどの様々な神経伝達物質が脳の中で正常に機能しているためです。
うつ病で見られる抑うつ状態は、これらの神経細胞の機能が低下し、情報伝達がうまくいかなくなるために起こると考えられています。
うつ病は心の病気ですが、このように脳と密接に関係しており、医学的には脳の病気といえます。
うつ病の一般的な治療法
うつ病の治療は、SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)などの抗うつ剤を使った薬物療法を中心として行われるのが一般的です。
最近では、カウンセリングや認知行動療法、対人関係療法などの心理療法を同時に行うことも広く一般化してきました。
一つ気をつけたいのが、一口にうつ病といっても、実際の症状は軽度なものから、重篤なものまで病状は様々です。
治療には、それぞれのケースに合った適切な処置が必要になりますが、昨今では病状の軽い、重いに関わらず、すぐに何種類もの薬を次から次へと処方する医師が少なくありません。
重い症状の抑うつ状態には、確かに抗うつ薬療法が有効ですが、薬には必ず副作用があります。
軽度な抑うつ状態だったのに、薬の増やし過ぎで、逆に薬の副作用に悩まされたというケースも多々あります。
軽度な抑うつ状態の改善には何よりも安定した休息が一番必要です。
症状が比較的軽微な場合は、安易に薬に頼り過ぎないように、自分で自分の状態を良く知ることが大切になってきます。
もちろん、自己判断のみではなく、うつ病の治療には半年から1年くらいは要しますので、治療の方向付けを的確に判断してくれる、信頼できる主治医を探すことが重要なポイントとなります。
うつ病に処方される主な薬
精神科や心療内科を受診して、うつ病と診断された場合、一般的には次のような薬が処方されます。
SSRI : デプロメール/ルボックス/パキシル/ジェイゾロフト
SNRI : トレドミン/サインバルタ
NaSSA : リフレックス/レメロン
三環系抗うつ薬 : アンプリット/アモキサン/プロチアデン/トフラニール/トリプタノール/スルモンチール/ノリトレン/アナフラニール
四環系抗うつ薬 : ルジオミール/テトラミド/テシプール
その他 : レスリン/デジレル/ドグマチール/他
うつ病の代替療法
うつ病は脳内にある、心に重要な働くセロトニンやノルアドレナリンなどの神経細胞の機能が低下し、情報伝達がうまくいかなくなることが原因であると述べましたが、うつ病の特徴である抑うつ状態は、心のバランスを調整する脳内物質「セロトニン」が不足しておこると考えられています。
うつ病に効果的なサプリメント
うつ病の改善に効果があると言われているサプリメントには、次のようなものがあります。
・GABA
・DHA/EPAナイアシン(ビタミンB3)
・CoQ10
・K・リゾレシチン
・マルチビタミン
・マルチミネラル
・ビタミンB複合体
・月見草オイル
・亜鉛
・糖鎖
これらのサプリメントにより、セロトニン神経を活性化し、心に作用するノルアドレナリンやGABAなどの脳内物質が正しく分泌されるように促す栄養療法も、薬を使わない代替療法として注目されています。
セロトニンを増やすためのサプリ
薬を使わずにセロトニンを増やすことを目的としたサプリについての記事はこちらからどうぞ。【2019】当サイトお勧めの天然素材のセロトニンサプリ総合ランキング
- 安心の老舗セロトニンサプリ!
- 圧倒的なトリプトファン量
- 体内吸収率の良いドリンクタイプ
- 睡眠サプリの実力派
- 現行品ではNo.1の高配合率
- 2016年モンドセレクション金賞受賞
- 眠り草クワンソウ高配合
- やさしい天然ハーブ効果
- 飲みやすい錠剤タイプ