耐え難い眠気に襲われる「過眠症」
耐え難い眠気に襲われる「突発性過眠症」と「ナルコレプシー」
こちらの記事で、「不眠症」は睡眠障害のひとつであるとお話ししていますが、不眠症以外にもさまざまな睡眠障害があります。
不眠症は「眠れない」という病気ですが、逆に「眠すぎて耐えられない」「気づかないうちに突然眠ってしまう」といった症状の過眠症という睡眠障害もあります。
ここでは、「突発性過眠症」と「ナルコレプシー」の2つの睡眠障害についてご紹介します。
突発性過眠症
突発性仮眠症とは、睡眠不足ではないのに、昼間ずっと耐え難い眠気が続く病気です。
突発性過眠症は、夜の睡眠時間は普通なのに昼間に眠気が続くタイプと、
夜の睡眠時間も過度に長く、そのうえ昼間も眠気が続くタイプの2種類に分けられています。
「ナルコレプシーではない過眠症」というだけの位置づけの為、この病気の詳細はよくわかっていません。
中枢神経系に原因があるのではないかと言われていますが、はっきりとした原因はまだ解明されておらず、効果的な治療法も確立されていないため、治療の難しい病気です。
ナルコレプシー
ナルコレプシーとは、突発性過眠症同様に、日中に強い眠気に襲われる病気です。
突発性過眠症よりも眠気の程度が強いのが特徴で、眠気を感じるまでもなく眠ってしまうこともあり、この症状を睡眠発作と呼びます。
さらに、眠気の症状以外に情動脱力発作(カタプレキシー)が伴う点も、突発性過眠症との違いです。
情動脱力発作とは、例えば、大笑いしたり、起こったり、あるいはひどく悲しんだりした時などにガクンと体の力が抜けてしまう症状です。
この情動脱力発作は、覚醒しているのに突然レム睡眠が割り込み、覚醒している状態から、睡眠へと移行してしまうために起こります。
レム睡眠時は全身の筋肉が弛緩しますので、覚醒時に筋弛緩が起こると、急に力が抜けて、ガクンと倒れこむような状態になるのです。
ナルコレプシーは、オレキシンという脳視床下部から分泌される神経伝達物質がなんらかの理由により欠乏することで起こると考えられています。
処方される薬は、日中の強い眠気を抑えることを目的とした脳神経に興奮的に働く覚醒作用のあるタイプの薬で、リタリン、モディオダール、ベタナミンなどがあります。
ナルコレプシーと悪夢の関係
通常の眠りは、まずノンレム睡眠から始まり、およそ90分程度続き、レム睡眠に変わります。
レム睡眠時には夢を見ていることが多いことがわかっています。
ナルコレプシーは入眠してすぐにレム睡眠が始まる場合が多く、寝入ってすぐに鮮明で現実感の強い夢や、幻覚を見ることがあります。
このことを入眠時幻覚と言います。
入眠時幻覚では、まだ脳の活動が活発な状態で起こるため、大抵は現実感の強い悪夢体験となり、幽霊を見たと霊的体験を訴える人も多いです。
また、意識はあるのに、体がまったく動かないといった、いわゆる金縛りの状態も起こりやすく、この症状を睡眠麻痺と呼びます。
過眠症の検査
突発性過眠症やナルコレプシーなどの過眠症の診断は、MSLT(睡眠潜時反復テスト)と呼ばれる検査を行い判断します。
1日に4〜5回、2時間おきに計測器をつけて、横になってからどのくらいの時間で眠りに入るのかを測定します。
この4〜5回の検査の平均時間が8分未満の場合は過眠症と診断されます。
この過眠症という診断結果に加えて、眠ってから15分以内にレム睡眠が現れることが、4〜5回のテスト中に2回以上現れた場合にナルコレプシーであるという診断になり、2回未満であれば、突発性過眠症と診断されます。
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