うつ病と併発しやすい心の病気
うつ病と関連性の高い病気
この記事の目次
うつ病の人の約3/4の人が、なにかしら他の心の病気を併発していると言われています。
例えば、パニック障害の人のうつ病の併発率は、50〜60パーセントに及ぶとされています。
また、環境の変化に対応できない適応障害は、当初はうつ病と診断されなくても、そのまま放っておくと、悪化してうつ病に移行してしまうこともあります。
これらの併存している病気の存在も考えて治療していくことが、根本的なうつ病の改善につながります。
ここでは、うつ病と関わりの深い、心の病気をご紹介したいと思います。
うつ病と併発しやすい病気
うつ病と併発しやすい代表的な病気には、次のようなものがあります。
不安障害
うつ病の人の約4割以上に不安障害が発生すると言われています。
代表的な不安障害には、次のようなものがあります。
・人前に出ると、強い不安感を感じる「社会不安障害」
・突然の強い不安とパニック発作がおこる「パニック障害」
など
不安と抑うつは併存していることが非常に多く、うつ病の人の90パーセントは慢性的な不安を感じていると言われています。
著しい不安の症状が特に強いと、これらの不安障害を併発している可能性があります。
境界性パーソナリティ障害
気分の波が激しく、感情が著しく不安定で、衝動的に他人をこき下ろしたり、自傷行為に走ったりします。
現在のように細かく分類される以前は、境界例と呼ばれていた心の病気です。
無力感に襲われる、自殺を考える(希死念虜)など、うつ病と共通した症状も現れます。
特に非定型うつ病と似ている症状が多く、境界性パーソナリティ障害から、うつ病へと移行する場合もあります。
摂食障害
無茶食いをして自ら吐き出す、食事を全くとらなくなるなどの拒食症や過食症も、うつ病と関連性の高い「摂食障害」という心の病気です。
この拒食と過食は、異なる症状ではなく、容易に転じるため同一の疾患と考えられています。
うつ病の症状である、食欲低下や増加が摂食障害を引き起こす場合と、摂食障害がうつ病を発症する要因になる場合があります。
うつ病に移行しやすい病気
適応障害
ある特定の状況や出来事、環境の変化などに耐えられず、うまく適応できずに抑うつ気分や不安感が現れるストレス障害です。
軽度のうつ病との区別が難しく、どの診断基準も満たさなかった場合に診断されます。
放っておくと悪化して、うつ病に移行しやすいので注意が必要です。
半年以上、抑うつ気分が続く場合はうつ病の可能性があります。
うつ病と間違われることがある病気
統合失調症
病気の初期段階でうつ病と間違われることのある病気に統合失調症があります。
統合失調症は、周囲には理解不能な妄想や幻聴があったり、強い興奮状態で支離滅裂な行動に出るなど、はたから見て異常な強い症状の現れる病気です。
しかし、病気の初期段階では、気分が沈んでやる気がおこらない、死にたい気持ちが強まり自殺を考える(自殺企図や希死念慮)といった、うつ病とよく似た症状が現れるため、病気の発見が遅れることがあるため注意が必要です。
統合失調症は、早期に治療を始めれば、症状をコントロールできる病気です。
うつ病に似た症状の初期状態の時に、しっかりと専門医に相談して、確実に認識しておくことが大切です。
統合失調症の鑑別には、NIRS(光トポグラフィー)検査が有効と言われています。
NIRSとは、頭部に赤外線をあてて脳の血液量の変化を調べる検査で、うつ症状の診断において、同じ症状を訴える患者さんでも、うつ病や統合失調症、双極性障害などで、それぞれ脳の血液量の変化が異なるために鑑別ができるという装置です。
2014年4月以降、「抑うつ症状の鑑別診断の補助に使用するもの」として保険適応になっていますので、病気の誤診を防ぐ、早期治療に結びつけるといった観点からも、NIRSを扱う医療機関を受診してみるのもいいかもしれません。
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