睡眠薬と不眠タイプの関係
睡眠薬は不眠の症状によって、薬の作用時間が異なる。
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不眠を訴えて病院を受診した場合、不眠の症状によってそれぞれ作用時間が異なる薬が処方されます。
ひとくちに「不眠」と言っても、「寝付きが悪い」のか、寝付きについては問題はないが、一旦目が覚めてから「また眠るのが困難」なのか、人によって不眠の症状も程度もさまざまです。
不眠のタイプと、処方される薬の効き方の関係は、大きく次のように分けられます。
不眠のタイプと睡眠薬の効き方
不眠のタイプ | 薬の効き方(作用時間) | 半減期 |
入眠障害 | 超短時間型 | 2〜4時間 |
短時間型 | 6〜10時間 | |
中途覚醒 | 中時間型 | 20〜30時間 |
早朝覚醒 | 長時間型 | 50〜100時間以上 |
入眠障害とは「寝付きが悪くなかなか眠れない」こと、中途覚醒とは「寝付いても眠りが浅く、すぐに目が覚めてしまう」、早朝覚醒とは「明け方早くに目が覚めてしまい、そのまま起床時間まで眠れない」というタイプの不眠症状のことを言います。
例えば、寝付きは問題ないのに、まだ薄暗い明け方に目が覚めてしまい、そのまま悶々と朝まで眠れない「早朝覚醒」に困っている人が、「超短時間型」の薬を処方されても、効果は数時間で消えてしまうので症状の改善にはなりません。
副作用が全くない薬はありませんから、副作用のリスクのみが残った、全く意味のない処方にも繋がりかねません。
薬を処方してもらう場合は、自分の眠りがどのようなもので、どう困っているのかを医師に的確に伝えることが大切です。
主流は「べンゾジアゼピン系」と「非べンゾジアゼピン系」睡眠薬
睡眠薬として広く処方されている薬には、ハルシオン、デパスなどの「べンゾジアゼピン系」の薬があります。
べンゾジアゼピン系の薬が開発されたのは1960年代と古いですが、今日でも睡眠薬の主流となっています。
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、脳(大脳辺縁系および視床下部)の働きを抑え、脳に入る過剰な刺激を遮断することで、不安・緊張をとりのぞき、生理的な睡眠に導くことを助けます。
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬
作用時間 | 商品名 | 一般名 | 半減期 |
超短時間作用型 | ハルシオン | トリアゾラム | 2〜4時間 |
短時間作用型 | デパス | エチゾラム | 6時間 |
レンドルミン | ブロチゾラム | 7時間 | |
リスミー | リルマザホン | 10時間 | |
エバミール・ロラメット | ロルメタゼパム | 10時間 | |
中間作用型 | エミリン | ニメタゼパム | 21時間 |
ロヒプノール・サイレース | フルニトラゼパム | 24時間 | |
ユーロジン | エスタゾラム | 24時間 | |
ベンザリン・ネルボン | ニトラゼパム | 28時間 | |
長時間作用型 | ダルメート | フルラゼパム | 65時間 |
ソメリン | ハロキサゾラム | 85時間 | |
ドラール | クアゼパム | 36時間 |
また、べンゾジアゼピン系の薬の他に、日本では2000年から発売された、比較的新しい睡眠薬であるマイスリーなどの「非べンゾジアゼピン系」の薬も一般的に広く処方されるようになっています。
非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬
作用時間 | 商品名 | 一般名 | 半減期 |
超短時間作用型 | マイスリー | ゾルピデム | 2時間 |
短時間作用型 | アモバン | ゾピクロン | 4時間 |
非べンゾジアゼピン系睡眠薬のメリット、デメリット
非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、古くからあるべンゾジアゼピン系睡眠薬の副作用の軽減に対して改良された薬で、べンゾジアゼピン系睡眠薬よりも、生体リズムへの影響が少なく、薬への耐性や依存も起こしにくいと言われています。
しかし、抗不安作用を弱くすることにより副作用の軽減をはかっているため、催眠効果はあまり強くなく、作用時間も短いため、軽度の入眠障害以外の中程度、重度の睡眠障害には、あまり効果が見込まれないというデメリットもあります。
また、副作用が軽減されていると言っても、全くなくなったわけではなく、記憶障害、奇異行動、身体依存などの報告もあるため、長期的な服用は推奨されていません。
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