人はなぜ眠るのか
睡眠の重要性
「睡眠はなぜあるのか?」
そう問われるとほとんどの方が、「脳の休息のため」「体の休息のため」と答えるのではないでしょうか。
それは、ある部分では正解と言えるでしょう。
心と体の疲労回復にとって、睡眠に勝る物はありません。
それが、肉体的な疲労であれ、精神的な疲労であれ、前日にどれだけひどく疲れていたとしても、夜にしっかりとした熟睡が得られれば、翌日は心身ともにすっきりとした爽やかな目覚めと共に、新しい一日をスタートさせる気力がわいてきます。
反対に寝付きが悪く、思うようにぐっすりと睡眠をとれなかった翌朝は身体も重く、昨日の疲れをひきずったままうまく一日をスタートするのに苦労した、といったことは誰しもが何度も経験していることと思います。
私たちは眠らないでいるとイライラし、うつ状態になったり、集中力が落ちて仕事や社会生活に影響が出たり、時には幻覚を見たり、自分の思いもよらない行動をとってしまう場合もあります。
眠っている間も脳は働いている
このように、睡眠は毎日の生活に多大なる影響を与えますが、睡眠の役割は、ただ単に脳と体を休めるだけではありません。
眠っている間は、電源が切れたロボットのように、心身の機能が停止しているわけではないのです。
「眠り」は「脳の活動」であって、眠っている間も私たちの脳は働いています。
睡眠は、心身の休息の役割の他に「記憶の整理」の役割も担っています。
私たちが昼間に覚えた記憶は、睡眠中に質的、量的に変化していることが最近の研究により明らかになっています。
記憶のデータ整理は睡眠中に行われる
記憶をつかさどる脳は「海馬」と「大脳」にあります。
海馬と大脳には、それぞれに次のような特徴があります。
海馬
⇨ 物事をすぐに覚えるが、覚えたことを忘れやすい
大脳
⇨ 物事をなかなか覚えないが、覚えたことは忘れにくい
記憶の仕組みは、「2段階モデル」というモデルで説明されます。
私たちが目覚めている間に体験して記憶したことは、まず、覚えやすい海馬が記憶します。
しかし、海馬はすぐに忘れてしまうので、この覚えた記憶を大脳に移します。
2段階モデル
この、海馬から大脳へ移す行程を2段階モデルと言います。
2段階 海馬が覚えた記憶 ⇨ 大脳へ ※睡眠中に行われる
この、2段階目の海馬から大脳への記憶の移動作業が睡眠中に行われます。
睡眠中は、昼間の活動中のように、外からの騒音などの聴覚的刺激や目に入る映像(視覚的刺激)に邪魔されることがないので、必要なデータのみを適切に残し、不必要なデータは削除するといった、高性能コンピュータのような繊細な作業にうってつけの状態なのです。
また、睡眠には、起きている時には混乱して解けなかった問題を眠っている間に脳内で整理して解決するという機能を持っています。
日中に無理矢理詰め込んだ、収集のつかなくなった知識を、睡眠中に無意識に他の分野からヒントをうけて解決させるという働きも持っているのです。
悩みに悩んでどうしようもなくなって、「悩んでもらちがあかないから寝てしまおう!」と一旦寝てしまった次の朝に、ふとひらめきが起こり解決したといった経験は眠りのもつ働きによるものです。
このように睡眠の働きは、脳内の資源をフル活用して、記憶を量的にも質的にも整理して適切な情報処理を行うことにも作用しているのです。
最大の心と体の健康法は睡眠
これら休息や記憶の整理といった働きは、睡眠がもたらす作用の一面にすぎず、睡眠には、「美肌の再生」「血液造成」「免疫力のアップ」「ケガや病気からの回復」等、健康に欠かせないさまざまな働きがあります。
睡眠にはまだまだ他にも秘められたパワーがたくさんあります。
人間は睡眠をとらずに生きて行くことはできません。
人間の心と体にとっての最大の健康法は、ただ眠ればいいということではなく、「質の良い眠り」をとることが何よりも大切です。
単なる疲労回復としての睡眠ではなく、脳(心)と体に良い眠りを意識して、「ぐっすりした眠り」と「すっきり爽快な目覚め」を手にいれましょう。
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